平成21年度 徳島県立図書館協議会 会議概要(平成21年7月28日開催)

2011年2月8日

          平成21年度徳島県立図書館協議会の概要について

 

 日 時    平成21年7月28日(火) 午後1時~午後3時30分
 場 所    徳島市八万町向寺山 徳島県立図書館 集会室1
 出席者
  (1)委員   7名  
    佐藤 恵子        徳島県立鴨島養護学校校長・徳島県学校図書館協議会副会長
    大塚 幸雄        NHK徳島放送局長・徳島県社会教育委員
    堤  富美代       徳島県公民館連絡協議会主事部副部長
    山野 明美(副会長)  個人塾経営者・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・心理相談員
    小林 勝美(会長)    阿波学会会長・徳島考古学研究グループ代表
    小林 陽子        美波町社会教育委員
    橋本 隆夫        徳島県読書振興協議会会長・鳴門市読書振興協議会会長

  (2)文化の森振興総局  1名 (総局長)
  (3)県立図書館     11名  
     館長、副館長
     企画課長、参考サービス課長、貸出サービス課長、各担当係長6名
  (4)県立二十一世紀館  1名
 

 内 容
  1 開会
  2 挨拶
     徳島県立図書館協議会会長     小林 勝美
     徳島県立図書館長         中井 忠良
  3 議題
  (1)平成20年度事業実績について
         平成20年度現在、過去5年の利用状況の推移について
      平成20年度事業について 
  (2)平成21年度予算及び事業について
      平成21年度予算について
      平成21年度事業について
      新規事業について
  (3) その他
  4 閉会  

 

 

 

  平成20年度事業実績について

 

(事務局より説明。)
(委員)
  読書人口が減っているということだが、レファレンスについてはだんだん増えている。
  平成20年度、資料案内が大変増えているが、どういう内容の案内を行ったか。
(事務局)
  資料案内とは、「こういう資料を探している」とか「こういう調べ物をしている」とい
 った質問に対し、検索し、答えるものである。
(委員)
  職業に関するものもあるか。
(事務局)
  小説から法律といった多岐にわたる質問がある。
(委員)
  今後も増える傾向にあるか。
(事務局)
  今年もかなり増えている。
(委員)
  PRをして、役に立つということを宣伝してください。
(会長)
  県民が勉強をするために、「どういう本を読めばいいか。」「どういう本があるか。」と
 いうことを、インターネットで照会すれば、「この書籍は図書館にある。」、「国立国会図
 書館にある。」といった親切なレファレンスをしていただいている。
  また、文章を書く時に基本となる本や論文を司書が提示してくれ、学問に広がり、深
 みができると大変感心している。レファレンスは今後重要視されると考えている。
(副会長)
  図書館の財政が厳しくなっている。県立図書館は、このレファレンスがキーワードに
 なっていると感じている。これまでは、蔵書数や貸出数といった点で、図書館にいかに
 サービスをしてもらったかということに視点がおかれていたが、これからは、いかに役
 に立つかということに視点をおくべきではないか。非常勤、臨時職員の方や、民間委
 託ではできない、「プロの司書ならでは」というのは、レファレンスにかかってくる。 
 実際、高齢化社会になり、医学的なこと、法律的なことは、日常生活の中で、具体的
 な必要性を増してくる。インターネットによる検索も個人では限界がある。図書館司書
 のプロの知識を頂けたらと感じている。司書も回答を言うだけでなく、傾向を分析し、
 プロ意識を持って臨んでいただきたい。
  一般の方にはレファレンスがわかりづらいので、一般の方にもレファレンス機能を具
 体的にわかるよう案内をしていただきたい。
  また、個人だけでなく、企業や商工会議所等へも「図書館にはこういう機能がありま
 す。」とPRしてはいかがか。
  図書館のあるべき姿はレファレンスにかかってくると考えている。
(事務局)
  レファレンス機能は、貸出数、蔵書数には見えない重要な部分であり、県立図書館
 のがんばっている部分のひとつである。今年も利用が多いと聞いている。
  県立図書館という、中核図書館として、市町村にできない機能であり、専門家の存
 在意義と思っている。
  今年度は、市立図書館の図書購入費が、県立図書館と同程度であるが、県立の機
 能は充実していると考えている。
  レファレンスについて、市立は年間1,200~1,300件であるのに対し、県立は15
 ,000件。中身の費用対効果ということで、十分利用していただきたい。
  また、レファレンスの記録は、すべて残してあるので、データベース化を今年度の事
 業に組み込んでいる。
(会長)
  入館者数はどこでカウントしているのか。
(事務局)
  入り口にセンサーがあり、カウントしている。
(会長)
  来館者数が減ってきている。図書館、博物館、美術館といった各館の入場者数も大切
 だが、おそらく文化の森全体でいえば年間100万人は来ていると思う。これは大変誇
 れることと思う。文化の森振興総局という組織もでき、来年には、新たに鳥居龍三記念
 博物館も加わるのだから、是非、文化の森全体で年間何万人ということで取り組んでい
 くようお願いする。

 

    平成21年度予算及び事業について


(事務局より説明。)
(委員)
  日和佐在住なのでインターネット予約はうれしい。従来どおり地域の図書館での受取
 りも可能か。
(事務局)
  住民の利便性を考慮して、地域の市町村立図書館で受取りができるよう検討している。
 現在、具体的に連絡をどこからするか協議中である。
(委員)
  スポンサー事業に関して、自分もセールスをしている立場として、行政はセールスを
 するのが苦手であるが、応募はあったのか。
(事務局)
  昨日始まったばかりである。応募は1件あったが、今後PRに努め、多くの企業に支
 援していただけるようがんばりたい。
(委員)
  紹介できる事業者に心当たりがあるので、資料をいただきたい。
(事務局)
  雑誌コーナーには約300種類程度の雑誌を架配している。その中で約200種類を
 抽出している。委員の皆様にも、心当たりの企業を推薦いただいたらありがたい。
  インターネット予約に関しては、徳島県の面積の7割が過疎地であり、直接来館して
 読書をするのは難しい。今回の事業は、インターネット機能を使って県民への図書館サ
 ービスの向上を図るものである。特に利便性が向上すると考えている。図書の検索が
 インターネットでできるので、家庭で予約をできるようになる。そのためには、市町村の
 図書館との連携が必要。県立図書館まで借りに来るのが、遠くて困難な方は、それぞ
 れの市町村で受取りができるよう、協議中である。市町村に参画していただき、だれでも、
 どこでも県民であれば使えるようにしたい。今は、各地域の図書館へ行けば予約ができ
 るが、これからは、家庭からできるようになる。
(委員)
  図書館のないところも可能か。
(事務局)
  全県下対応したいと考えている。ただし、図書館のないところは役場等どこか引き受
 けてくれないと届けることができない。5つの未設置町について検討している。
  まさに今の時代にあったシステムを構築しようと考えている。
(会長)
  県内5町には図書館がない。協議会のたびに未設置町へは設置の働きかけを言ってい
 るが、1つの図書館をつくる馬力が町にはない。こうしたところに格差ができている。
  格差を解消するために図書館は未設置町に協力をしようというが、どこまで町のトップ
 に届いているのか。
  昨年度、高校の図書館協議会とのタイアップ事業が示されたが、石井などは、図書館
 がない。しかし、同町には、名西高校、農業大学校、健祥会の専門学校がある。こうし
 た地域に図書館がないのは、行政のミスと思うが、図書館だけでなく、県全体として文
 化向上、図書振興策のための行動を起こせないか。
(委員)
  県民全体へのサービス提供といった面で、子供には充実していると思うが、高齢者に
 はどのような対応をしているか。
  また、図書館には29名の司書がいるが、人的に足りているか。
(事務局)
  高齢者への配慮は必要と考えている。具体的には、大活字本を積極的に購入したり、
 録音図書を収集して提供している。
(事務局)
  詳細な配置であるが、現在司書は、正規職員18名、非常勤5名、臨時職員10名の
 33名が従事している。
(副会長)
  雑誌スポンサー事業について、企業は複数の雑誌に応募できるか。先着順となってい
 るが、抽選も行うのか。
(事務局)
  複数の応募は可能である。8月末までに受け付けた方については、希望タイトルが重
 なっていた場合には、提供期間の長い方を優先し、その後抽選することとなっている。
(委員)
  広告料をとって、より以上の金をもらって、それで本を買うことはしないのか。
(事務局)
  県はスポンサー事業、代表的なものにネーミングライツを行っているが、当図書館は
 教育施設であることから、広告ではなく、支援していただくということで、寄贈を主旨
 としたい。
(会長)
  企業は金を出さずに、本を買ってきて提供するということか?
(事務局)
  発行日には図書館に届くよう、書店が図書館へ図書を納入し、企業が支払いをする。
(会長)
  月刊誌などの雑誌は、1年間はずっと同一業者が提供するのか。
(事務局)
  年度単位であるが、最初は年度途中の開始であり、1年半となる。
(会長)
  図書館に雑誌を寄贈してもらうだけで、現実には金銭が入らないのか。
(事務局)
  現在購入している雑誌の経費が減るので、他の図書購入に充てることができる。
(会長)
  知事部局に吸い上げられるのでは?
(事務局)
  今年度は大丈夫。また、当初予算についても財政課に対して我々の努力は伝えていく。
(副会長)
  雑誌のタイトルなどはホームページに掲載しているのか。
(事務局)
  掲載している。ベストセラーについても毎月内容を更新することとしている。
(会長)
  去年から初めて17冊。寄贈者の内訳はどうなっているか。
(事務局)
  昨年度は県職員のみを対象としていた。今度は図書館来館者をはじめ広く県民に働き
 かけるので、より多くの寄贈が見込めると考えている。
(会長)
  提案いただいた、雑誌スポンサー、ベストセラー寄贈の事業について、より進めてい
 ただきたい。新刊本の待ち時間が増えており、成果を出してほしい。
(委員)
  寄贈を一般の方に呼びかけるのであれば、図書館に来なくても、県庁などにポストを
 設置しては。
(事務局)
  当館は来館者が多いので、まずは、図書館から始めることとしているが、もっと集め
 る工夫は我々の課題である。今のお話をお聞きして、県には、様々な出先機関もあるので、
 こうした場所も使って、寄贈しやすい方法を検討したい。
(委員)
  美術館の入場券を差し上げるなどしては。
(事務局)
  他の館でも来館料を確保する必要があり、他の館に迷惑をかけることは困難である。
(委員)
  新しい本が買えず、読書する人が減ったというが、古い本を有効利用してはどうか。
  たとえば、宮本武蔵、太閤記、聖徳太子などは2回3回読んでも違う発見がある。人
 間の生き方、死を考える人にもう一度生きたいと思わせるのに、古い本を利用できないか。
 上杉鷹山などは政治を立て直すのに参考になる。ご検討いただきたい。
(会長)
  書庫を見に行くので、どれだけの規模で図書館の在庫があるか、見ることにしましょう。
  ただし、図書館は寄贈は受け付けるが、寄託は受け付けない方針である。
(委員)
  図書館の古い本、眠っている本の有効活用も一つの方向では、ということである。
(委員)
  北島町から三好市に居を移して感じることは、イベントなどに接する機会が少ないこ
 とだ。できれば文化的な事業を西部、南部など地域の図書館と連携してやっていただき
 たい。

 

  (館内視察を実施)

 

(会長)
  いろいろな点で充実した図書館であるということをお分かり頂けたと思う。
  施設について何か意見は。
(副会長)
  書庫を見せていただいてよかった。一般の方へも、こうした見学会をされていると思
 うが、どれくらいの頻度でされているか。定期的に行っているのか。
(会長)
  2年前くらいに「図書館を知ろう」といった企画があったが。
(事務局)
  調べ物の講座の後や、児童の行事の時に書庫探検をするなど、年に何回かは実施し
 ている。
(会長)
  障害者用機器はどうだったか。技術の向上、技術革新により、大変便利になったと感
 じる。利用実績は。
(事務局)
  現在のところ1人である。
(委員)
  1回に何人が利用できるのか。
(事務局)
  ヘッドホンなら1人だが、音を出せば、部屋に座れる範囲の人数が可能。
(会長)
  最後に、全体を通じて、また、来年度は読書年であるということらしいが、厳しい運営
 の中で、新しい企画を出されていることに対して、何か意見はないか。
(会長)
  県立総合大学校「まなびーあ」の協議委員をしているので、その資料を見ると、図書館
 は放送大学との連携事業を行っていると載っている。場所は図書館、問い合わせ先は
 放送大学となっている。図書館としての取り組みはどうなっているのか。県民は、図書
 館へ問い合わせをすればわかると思っていると思うが、どのような対応ができるのか。
 5館の中で美術館、博物館、文書館は年間行事が連携講座の中に組み込まれているが、
 図書館は、年間を通じて展示事業が行われているのに、この資料には出てこない。知事
 が学校長の大学校の事業に図書館が出てこないのは、積極性の面からどうかと感じる。
 図書館の行事・展示もこうした資料に報告することもお願いしたい。
  行事計画について、文化の森はすばらしい文化施設であり、来年度は文化の森20周
 年という記念の年になっている。また、鳥居記念博物館もオープンし6館になる。予算
 もつき、立案もされていることと思うが、来年に向けての計画というものが、行事の中
 から見えてこない。そういうことをふまえた計画を立てていただきたい。
  去年も言ったが、予算削減によって文化講演会が行われない。今年もない。来年度は
 文化講演会をできるよう望む。具体的に言えば、二十一世紀館のイベントホールを利用
 した講演会が、新聞の行事計画にも載らない。我々としても一流の人の話を聞きたい。
 予算の厳しい中でも文化講演会を入れていただきたい。20周年記念事業についてよろ
 しくお願いしたい。
(事務局)
  今年度の行事については、資料に書いているとおりであるが、文化講演会については
 1月末に予定しようと計画中である。
  来年度の事業については、11月に20周年を迎えるにあたり、5館共同で記念事業
 をやろうと計画中である。
  文化の森では、5年ごとに共同事業を行っているが、来年は20周年ということもあり、
 共同事業、また図書館としての企画展等の単独事業を考えている。
  予算を伴うものなので、発表はできないが、現在発表されているのは、2月末頃から
 宮崎駿さんのジブリ展が開催され、これが皮切りになるのではないかと考えている。そ
 れから1年間通じて、各種展示、企画展を考えている。11月には、鳥居記念館のリニ
 ューアル開館がある。また、20周年でもあるので、大きなテーマを1つに掲げ、文化
 の森全体で取り組んでいく方向で検討中である。
  当初予算がどういう形でとれるかわからないが、文化の森のPRとあわせて、親しみ
 のある、利用しやすい文化の森として県民の方々に提供したいので、是非協力をお願い
 したい。
  なお、まなびの森講演会については県立総合大学校「まなびーあ」の連携事業となっ
 ている。
(会長)
  厳しい中で、ご努力をいただき、企画力・行動力で、この難局を乗り切っていただき
 たい。委員のご提案をふまえ、よろしくお願いしたい。より夢のある、より心が豊かに
 持てる施設となるようお願いし、本日の協議会を終えたい。

 

 

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