結核について

2010年3月17日

【結核とその予防】

結核はどんな病気?

明治時代から昭和20年代までのながい間、「国民病」「亡国病」とおそれられた結核。50年前までは、年間死亡者数も10数万人におよび死亡原因の第1位でした。医療や生活水準の向上により、薬を飲めば完治できる時代になりましたが、過去の病気と思っていたら間違いです。

日本は国際的にも「結核中まん延国」といわれています.他の先進国の数倍の罹患率で、今でも結核は日本で重大な感染症です。「過去」の病気ではありません。

 

今、なぜ結核?

結核は、今も年間約2万人以上の患者が発生する国内最大の感染症ですが、結核に注意しなければならない主な理由は次のとおりです。

・高齢人口の増加に伴い、若い頃に感染した結核菌が免疫低下によって活動を始め、発病するケースが増えています。

・若い世代は結核菌に未感染の人が多く、菌を排出する患者と接すると感染し、比較的早い時期に発病する危険性があります。

・結核は過去の病気と思われているため、症状が現れても医師も患者も結核に気づかず受診や診断が遅れがちです。

 

感染するってどういうこと?

結核は「結核菌」という細菌が、肺の中に入ることによって起こる病気です。

結核菌は、飛沫核感染といって結核菌を持っている人が、「くしゃみをしたとき」「咳をしたとき」「話をしたとき」に飛び散るしぶきと一緒に空中に放出され、浮遊しています。この菌を吸い込むことによって感染します。結核は、人から人へとうつる怖い「感染症」です。

 

感染しても発病するとは限らない

吸い込まれた結核菌が肺の中で増殖を始めても、それが発病につながるとは言えません。やがて結核菌は体の力で押さえつけられてしまいます。

菌を吸い込んでも発病するのは10人に2人程度です。発病には、感染してから早い時期に病気が進む初感染発病と、感染してから長期間たって発病する既感染発病があります。

既感染発病は昔感染した結核菌が肺のどこかでじっと眠っていて、何十年もして何らかの理由で目を覚まして再び活動を始めるもので、高齢者に多くみられます。

 

結核を発病するとどのような症状が現れますか?

結核の症状はせき・たん、発熱、だるさや寝汗など、風邪の症状によく似ています。病気が進むと血痰や胸の痛みなどの症状がでてきます。

せきが2週間以上つづいたら、医療機関受診しましょう。また、年に一度は必ず職場・学校・住民健診などを受けましょう。

 

結核患者さんの人権尊重

結核になっても治療で結核菌が減っていたり、痰に菌がでていない状態であれば、他者にうつす恐れはありません。

結核患者へのいわれのない差別や偏見などにより、患者への精神的なストレスが大きくなり、ケアが必要な方も多くいます。

社会全体で結核を征圧していく努力が必要であり、私たちは結核に関する正しい知識を持つとともに、結核患者さんの人権が損なわれることがないようにしなければなりません。

 

保健所は結核相談の窓口です。

吉野川保健所では、結核対策を現場で担って、結核のまん延防止、制圧に関する業務を行っています。

結核患者さんは、医師の届出に基づいて保健所に登録され、治ってから再発の恐れがほとんどなくなるまで保健所が見守ります。

治療中の医療費、療養の仕方、家族の健康診断などわからないことがありましたら、保健所に相談してください。

関連リンク

詳しくはこちらのホームページをご覧下さい。

(財)結核予防会

(財)結核予防会結核研究所 

 

このページに関するお問い合わせ

東部保健福祉局<吉野川保健所> 健康増進担当
電話番号:0883-36-9019 ファクシミリ:0883-22-1760