生食用ヒラメなどを介したクドア・セプテンプンクタータによる食中毒の予防について

2012年11月16日

平成23年4月、厚生労働省の審議会において、生食用生鮮食品のヒラメなどを食べて腹痛などの症状を発症した事例について、寄生虫の「クドア・セプテンプンクタータ」の関与が強く示唆されました。これを受け厚生労働省は、「クドア・セプテンプンクタータ」も食中毒の原因寄生虫として取り扱うように、各自治体に対して通知を行ったところです。

このため、生食用ヒラメなどを介した食中毒について、次の内容を参考にし、食中毒予防に努めてください。

 

クドア・セプテンプンクタータとは?

クドア属の寄生虫であり、ヒラメなどの魚類に寄生し、ヒトには寄生せず、これまで公衆衛生上は無害とされてきました。一般にゴカイなどの環形動物を介して魚に感染すると考えられており、魚の筋肉(身)をゼリー状にしてしまう種類はあるものの、人体には直接的な影響はないとされてきました。

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(農林水産省ホームページより転載)

 

ヒラメすべてに寄生しているのか?

これまでの調査結果から、クドア・セプテンプンクタータの寄生しているヒラメの率はおおむね低く、寄生していたとしてもヒラメへの寄生数は必ずしも多くありません。また、病原性については、クドア・セプテンプンクタータを多数、摂取した場合にのみ発症するのではないかと考えられています。

 

クドアが寄生した食品を生食することによる症状は?

これまでの事例から、クドア・セプテンプンクタータが寄生した食品を生食することにより、必ず発症するものではありません。
事例が少ないことから発症頻度は不明ですが、発症した場合には食後数時間程度(4~8時間程度)で、下痢、嘔吐、胃部の不快感などが認められますが、症状は軽度で速やかに回復し、回復後には後遺症もないとされています。

また、これまでの事例や研究成果から、発症した本人以外に、家族等への二次感染の可能性はありません

 

食中毒予防の対策は?

現時点では、クドア・セプテンプンクタータは一定条件下で冷凍(-15~-20℃で4時間)または加熱(75℃で5分以上)することにより、病原性を示さなくなることが確認されています。また、冷蔵条件での死滅効果や、養殖場における対応なども研究が進められておりますので、今後の情報にもご注意ください。

 

 

詳しくはこちらをご覧ください。

厚生労働省ホームページ

生食用生鮮食品による原因不明有症事例について

農林水産省ホームページ

ヒラメを介したクドアの一種による食中毒Q&A

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