平成29年度 小学生及び中学生の「税についての作文」

2017年11月15日

 小学生の「税についての作文」は、徳島県下の6法人会が主催し、中学生の「税についての作文」は、徳島県納税貯蓄組合連合会が主催してそれぞれ募集しています。

 平成29年度は、小学生の「税についての作文」は119校が参加し、1,579点の作品の応募があり、中学生の「税についての作文」は85校が参加し、6,747点の作品応募がありました。たくさんの応募作品の中から特に優秀な作品を掲載します。

 

  

 徳島県知事賞 

  明神小学校 6年 松下 心 さん

 

「税の歴史」

 「税金てなんだろう」「税金はどのようにして使われているのだろう」と、いつも思います。わたしが知っている税金は、買い物をしたときに消費税を八パーセントはらうことです。学校で税についての授業がありました。税にはむずかしい名前や、初めて聞く税金がたくさんありました。わたしは税金について調べてみたくなりました。その昔、飛鳥時代に租・庸・調という税がありました。今でいう所得税のようなもので、田畑でとれた収穫物を納めていました。調は、十七才から二十才の男性へ課され、せんい製品や地方の特産品、お金が納められていました。これは、国をつくるためのお金、役人の給料となっていました。おもしろいのが、庸です。二十一才から六十才の男性に課せられ、年に約十日ほど肉体労働をただで行います。朝せん半島からのしん略に対して、国を守るために九州や京で働くことでした。今は、お金が税とされていますが、昔は品物や労働力が税になっていて、おもしろいです。

 現代の税金の使い道と合わせてみると、よく似ていると思います。飛鳥時代も国を整備したり、国を大きくさせるためや国を守るために税があったと考えられます。昔から税金があることによって、国が大きくなり整備され、今のわたしたちの暮らしは、安全で豊かになったと思います。みんなの力を少しずつ集めることによって年月をかけて、大きな力になり、今の日本ができたと思います。わたしたちが大人になっても安心して生活できる国であるために、税があるとわかりました。将来わたしの子供、孫、ひ孫が大きくなった時も困らないように、税金を納めたいと思います。

 今回、税について調べてわかったことは、昔から人は、助け合い生活や国を守るために協力し合っていたということです。わたしたちは、この気持ちを忘れず未来につなげなければいけないと思います。

 

 

 徳島県知事賞  

  神山中学校 3年 樫本 千晶 さん

 

「幸せ」を実感できる社会を

 「どうして、こんなに安いお金で済んでいるのだろう。」

 私は、この春から病院にお世話になっている。診断がおりたときは、今後入院や通院で、どれほどのお金が必要になるのだろうかと心配になった。しかし、実際に病院で支払ったお金は、想像よりもはるかに少なかったのだ。

 それから数ヶ月して、学校で租税教室が開かれ、税金の種類や制度、使われ方などについて学ぶ機会があった。

 私が住んでいる町には「子どもはぐくみ医療費助成制度」がある。これは、私たちの町に住む高校生までの子どもに係る医療費や薬剤費(自己負担分)・入院時の食事代を町が助成してくれる制度だ。私が病院に支払うお金が少なかったのは、このおかげだった。

 そこでその他の助成制度について興味を持ち、調べてみると、県にも「小児慢性特定疾病医療費助成」等の制度があった。これも子どもが指定された病気になったときは、助成が受けられるというものだった。

 しかし、これらの助成制度には、年齢制限がある。大人になっても引き続き治療が必要な人へ継続した支援をしてほしい。打ち切られると困ると思った。

 日本は外国へ多額の支援をしていると社会の授業で学んだことがある。このお金を国内で使えば、病気や貧困に苦しむ人たちに支援ができ、日本は一層暮らしやすい社会になるのではないかと考え、そのことを父に言った。

 すると父は、「世界には病気や貧困で苦しい生活をしている人がたくさんいて、そんな人たちのために日本は支援している。日本や日本人だけ良ければよいというのはおかしいのではないか。」と話してくれた。

 実際毎日のニュースからも、世界には想像もつかない状況で生活している人たちが多くいることがわかる。私はテレビの画面を見ながら、自分の考えの甘さを痛感し、半ば得意げに父に話したことを反省した。あの時の私は自分のことや自分の身近なことだけに目を向けて、広い範囲で物事を感じることができていなかったのだ。

 私は今、皆が町や県に納めた税金の恩恵を受けている。そして私が納めている税金で、誰かを助け、誰かの生活を豊かにしている。私は少し前まで日本人だけ、自分だけ良ければよいと思ってしまっていたが、これらの経験から、税金とは支え合いの制度なのだと実感した。自分の今の生活だけが良ければよいと思ってはいけないのだ。今は助けが必要でなくても、怪我や病気でいつ助けが必要になるかわからない。それに、今私たちが毎日通る道路や、学校も税金によって造られている。今の生活が当然で意識しないと、ありがたさを感じづらいかもしれないが、税金制度は、皆が安心で安全な生活をし、「幸せ」を実感できる豊かな社会を築くために、必要不可欠なものである。これをこの夏、再認識した。

 

 

 徳島県知事賞  

  山川中学校 3年 住友 利帆 さん

 

『明るい未来を支える税金』

 私が通う整骨院でのことです。

「今日は結構です。」

 私の住む市には、義務教育終了まで月初めに定額を支払うと、その月は同じ医療機関で診察を受ける場合無料になる制度があります。足首を捻挫して通院を続けている私は、この制度のおかげで毎月の治療費が低額で済んでいます。中学入学までは風邪にかかりやすかったし、歯の矯正に通っていましたが、この制度のおかげで安価で治療を受けられました。私がまだ二歳のころ入院した時も、思ったよりも入院費用がかからなかったことを母から聞きました。ふと見上げた整骨院の受け付けには、県内の各自治体の乳児子ども医療費助成制度についてのお知らせが掲示してあり、この医療費助成制度がどの自治体でも行われていることを知りました。もしこの制度がなかったら、病気の度に相当な治療費を負担しなければならないことになるでしょう。

 この医療制度は、社会保障のひとつです。私たちが払った税金が最も多く使われているのが社会保障にかかるものです。医療のほかに、介護、年金、子育てにかかる費用の負担をみんなで分かち合い支え合う制度です。

 ところが、年金を受給している祖父が、

「介護保険料が高いんよ。」

と嘆いています。年金生活をしている祖父なのに介護保険料を支払わなくてはならないのはどういうことかと思い調べてみると、介護保険制度は税金半分と保険料半分で賄われているようです。今は介護サービスを利用することがなくても、将来介護が必要になった際に介護サービスを受けられる仕組みになっていれば一人一人の大きな安心につながります。介護する家族の負担も減ります。そのための貯金と言えるでしょう。

 介護保険料にしても年金にしても、少子高齢化の進むわが国の社会保障の費用が年々増大することは必至であり、将来のためにもお互いが支え合うという気持ちで納税・納金することが大事なのだと思いました。

 私は今中学三年生。これまで、義務教育を受けさせていただいています。教科書を無償でいただき、学校のあらゆる設備も、そしてエアコンも快適に利用させてもらっています。毎日のおいしい給食も、税金のおかげで低料金で食べることができています。舗装された道路を通って信号機を見ながら安全に学校へ通っています。誰かが払ってくれた税金のおかげで治安のよい町に住んでいます。

 今ある安心は、今までに納めていただいた税金のおかげだと思います。さらに少子高齢化が進んだ二、三十年後もこの不自由のない暮らしがずっと続くように、税金の使い道をよく知って、せっかく納めた税金を大切に使うような賢い納税者になりたいです。そして近い将来、今度は私たちが税金を納めることで、私たちや次の世代のみんなの暮らしを守っていこうと思っています。

 

 

徳島県納税貯蓄組合連合会会長賞 特選 

  新野中学校 3年 中島 真歩 さん

 

日本の未来を考える納税者

 私の祖母は私が小学生の時、お風呂場で倒れました。発見したのは私でした。意識のない祖母を目の前にして、頭が真っ白になり、何もできず、立ちすくんでいたのを覚えています。祖父がすぐに救急車を呼び、迅速な救急隊の方によって、一命をとりとめました。半身不随となった祖母は、今は施設に入居しています。孫の私のこともわからなくなっていた祖母ですが、今は少しずつ回復して、笑顔も多く見られるようになりました。迅速に行動してくださった救急隊の方に感謝しています。でも、このとき、私の中で一つの疑問が生まれました。

「救急車ってお金を払わなくても利用することができるの?」

ということです。その疑問を解決してくれたのは、学校で開かれた「租税教室」です。

「救急車や警察、消防車を利用するときのお金はすべて税金でまかなわれています。」

私はその言葉にとても驚きました。私の祖母は税金に助けられたと言ってもいいぐらいです。「納税」は日本国民の義務です。もちろん私の両親や祖父母、そして少しですが私も税金を納めています。でも、その税金がどこでどのように使われているのか、そんなことは考えたこともありませんでした。また、海外では、救急車を利用するのにお金を支払わなくてはいけないこと、そのお金は高額であることも知りました。このことをきっかけに、今まで考えたこともなかった税金について少し興味がでてきました。

 私が「税金」と聞いてすぐに思い浮かぶのは、今私が払っている「消費税」です。正直、「消費税がない方がもう少し安く買い物ができていいのになあ。」と思っていました。でも、祖母のことがあってから、私の払っている消費税がほんの少し暮らしをよくするために使われていると考えると、とてもうれしく感じるようになりました。

 また私は来年から高校に進学します。今年、九年間の義務教育を終えます。ずっと税金でまかなわれていた授業料を含め、教科書代も払わなくてはいけません。それもとても高額です。今まで当たり前のようにもらって、使っていた教科書が有料になることには、まだ実感がわきません。けれども、教科書が無料でもらえるのも、授業料を支払わなくていいのも、すべて税金のおかげであることを義務教育最後の年になって実感しています。今まで「多いなあ」と思っていた消費税も、そう考えれば、私たちの生活をよりよくするために使われていることがわかります。

 まだまだ税金についてわからないことや知らないこともたくさんあります。もっと学習を深めていき、税金についてもっと知っていきたいです。大人になって自分の子どもたちのために、そして、この先の日本の未来のためにもしっかりと働き、将来の日本のことを考えた納税者になります。

 

 

徳島県納税貯蓄組合連合会会長賞 準特選 

  鳴門市第二中学校 3年 増田 美咲 さん 

 

 

私たちを支えてくれる税金

 先日、祖父が階段から落ちて骨を折り動けなくなったとき、救急車を呼んで救急隊員の方に助けてもらったことがある。苦しそうな祖父を見て、早く救急車がきて病院に連れて行ってほしいとドキドキしながら待っていたので、救急隊の人を見たときには、ほっとしたのを覚えている。その後、病院に運ばれた祖父は、治療をしてもらい少し入院してから無事退院することができた。

 その年の三月、夏休みに海外旅行に行く計画をしていた。そのとき、母と話をしていて、外国に旅行に行くときは、万が一病気になったときやけがをしたときのために保険に入っておいたほうがいいということを聞いた。そのため、旅行の費用の他にも、旅行の期間だけ保険に加入する費用も必要だということを知った。なんのために保険に入らなければいけないのか不思議に思ったので母に聞いてみると母は、

「旅行先は、医療費も高いし、もし救急車を呼ばなければいけないようなことがあっても、高額のお金がかかるから保険に入っておいたほうがいい。」

と言っていた。そのときに、祖父が救急車で運ばれたときは、お金も支払わなかったのに、なぜ外国は支払わなければいけないのか不思議に思った。調べてみると、日本の救急車は税金で料金が支払われているということがわかった。他にも税金によって助けられていることはたくさんある。例えば、医療費の一部も税金が負担してくれているということ、ごみ処理も税金によって行われているということ、学校や公園、道路など公的施設やサービスなどが税金によってまかなわれていることを知った。私が今使用している教科書も、税金が使われて配られている。学校に通う道も税金によって造られたものだ。税金による医療費の負担がなくなると医療費が高額になり病院にもなかなか行けなくなる。救急車を呼ぼうと思っても、お金がかかるから呼べないという人も出てくるだろう。あたり前だと思っていたことも税金によって助けられ守られていたということを知り、はっとした。それは、私には、税金と聞くと、お金が余分にかかるというマイナスのイメージしかなかったからだ。しかし、こんなに、私たちの生活は税金に助けられていて、税金がなくなってしまうと困ることがたくさんあるということがわかり、私の税金に対するイメージは間違っていたと気づかされた。そして、税金を納めるということは、よりよい生活を送るために必要不可欠なことだと痛感した。おそらく税金に対し、マイナスのイメージを持っている人も多いのではないかと思う。私たちは、税金は、自分たちの生活を助けてくれているということを感じ、すべての人が税金に対するイメージをプラスのイメージにすることが大切である。そのためにも納税の必要性を伝え、広めていかなければいけないと思う。

 

 

徳島県納税貯蓄組合連合会会長賞 準特選 

 土成中学校 3年 折野 愛実 さん

 

未来への投資

 税金にはたくさんの種類があります。例えば、消費税や所得税、法人税などです。消費税は「十パーセントに増税」というニュースを耳にすることもあり、自分たちの生活に一番身近な税金だと思います。この作文を書くにあたって、私にはまだ知らないおもしろい税金があるのではないかと思い、インターネットを使って調べてみることにしました。するとおもしろい税金がみつかりました。

 一つ目は、ポテトチップス税です。これはハンガリーで導入された税で塩分や糖分の高い食品、清涼飲料水などが対象になっているそうです。この税の目的は国民の肥満防止、食生活の改善です。これと似た税は他国でも実施されているようです。甘いもの好きからしたら、重大な税だなと思いました。私もポテトチップスは好きなので、もしこの税があれば私は国にたくさん納税しなければならないと思いました。

 二つ目は、渋滞税です。これはロンドン市内で導入された税でロンドン中心部の特定のエリア内に特定の時間帯に車を乗り入れる際に課税されているそうです。この税の目的は渋滞の緩和と公共交通機関の利用を促進するためです。日本でも朝の通勤で起こる渋滞や帰省ラッシュなどはよくあることなので、もし日本でも導入されれば大変だなと思いました。

 この二つの他にも知らない税があっておもしろかったです。なので、もっと税金について知りたいと思いました。知っていれば、もし海外に行ったときにも役に立つし、日本の税金についても知っていると大人になって納税するときに役立つと思ったからです。

 ポテトチップス税や渋滞税などの税は各国の問題を解決するために導入されていますが、みかたを変えれば課税される対象が増えて嫌だな、と思う人もいるかもしれません。消費税も同じで、増税されると聞いたときに嫌だな、と思った人も少なからずいると思います。しかし、よく考えてみると、この納税されたお金は国民のために使われるのであって、きちんと自分たちに違う形で返ってくると思います。

 例えば、日本では乳児医療や小・中学生の教科書、救急車の呼び出しなどは納税されたお金によってもらったり、動いたりしています。このようなことを考えれば税が増えて、負担が大きくなる、と考えるよりは「未来への投資額が増えた」と考えた方が良く聞こえると思いませんか。

 だから、私は大人になったらきちんと税を納めようと思います。そして今、税を納めてくれている自分の親に感謝の気持ちを持とうと思いました。

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