あわ文化を生かした国民文化祭をきっかけに、日本をもっと元気に。

全国初となる二度目の国民文化祭に向かって

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あわ文化を育み、再発見するきっかけとなった前回の国民文化祭。

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前回は寂聴さんが脚本を手がけた阿波人形浄瑠璃
「義経街道娘恋鏡」が初披露されました。

知事 瀬戸内さんには、オープニングの音楽の作詞や、阿波人形浄瑠璃の新作を書き下ろしていただくなど、四年前の国民文化祭でも大変お世話になりました。

瀬戸内 前回に知事さんがなさったことは本当に目覚ましくて、私も「あ、これは大成功する」と確信してお手伝いさせていただきました。阿波藍や人形浄瑠璃、阿波おどりやベートーヴェンの第九など、徳島の文化の素晴らしさを新しい視点で取り入れていましたよね。やっていて本当に楽しかったです。

知事 今年の九月には、全国で初めて二度目の国民文化祭が本県で開催されますので、ぜひまたお手伝いをいただければと考えています。

瀬戸内 前回の国民文化祭のように、徳島の文化を知っていただく良い機会になればいいですね。でも、二度目となると難しいですよ。前と同じじゃつまらないし、あまりかけ離れても徳島らしくないですから。

知事 おっしゃる通りです。前回から四年間をかけてあわ文化の四大モチーフに磨きをかけてきましたので、そうしたものを新たに創造、発信をしていく。そして東日本大震災から「復興していくんだ」という願いを込めることで、日本全体が閉塞感から脱し、文化の力で新しい夢と希望を叶えていく。こうした大きなテーマを持つ国民文化祭にしたいと思います。


自分たちの故郷に自信と誇りを持って

知事 日本はまだまだ厳しい状況が続いていますが、瀬戸内さんから県民の皆さんにメッセージをお願いします。

瀬戸内 昨年は本当に大変な一年でしたが、同じことは続きません。今がどん底だとすれば、あとは上がるだけなんです。「これからやるぞ!」っていう気持ちを持って、一緒に手をつないでやっていきましょう。一人だと弱い力でも、皆が手をつないで一つのことに向かえば大きなことができますから。あと、若い人たちにも徳島や日本に、もっと自信と誇りを持ってほしい。そうすると、顔が生き生きと変わってくるんです。今年の国民文化祭が、そのきっかけになるように、私も一生懸命にお手伝いさせていただきます。

知事 大変な年からいかに復興を遂げていくのか。そして未来に向かってどんなチャレンジをしていくのか。まさにそうした年になると思いますが、国民文化祭をはじめ、今まで以上に県民の皆さんと力を合わせて取り組んでまいります。今日は本当にありがとうございました。


●瀬戸内寂聴(せとうち じゃくちょう)さん
1922年徳島市生まれ。東京女子大学卒業。61年田村俊子賞、63年女流文学賞。73年中尊寺で得度受戒。87年岩手県浄法寺町天台寺住職に就任(2005年まで。現名誉住職)、92年谷崎潤一郎賞、96年芸術選奨文部大臣賞、97年文化功労者となる。98年NHK放送文化賞、01年野間文芸賞、02年大谷竹次郎賞、06年イタリア国際ノニーノ賞、文化勲章受章。07年比叡山禅光坊住職に就任。08年坂口安吾賞、11年岩手日報文化体育賞、泉鏡花賞受賞。