なす(ハウス) 1月の管理について

なす(ハウス) 1月の管理について

2016年1月4日

1 温度管理

 日中のハウス内温度は天候の状況に応じ,谷間換気,サイド換気,換気扇等を活用し(午前中は28~30℃,午後は25℃を目標。※CO2発生機を使用しない従来型の場合。)適温に管理します。燃油価格の高騰により夜温の設定温度を10℃程度と低くする傾向にありますが,できれば最低気温は12℃以上を確保したいところです。

 夜温は最低気温12℃以上を確保します。曇雨天等で日照量が少ない日には,夜間の最低温度を2℃位下げます。

 1月はシーズン中もっとも外気温の低い時期です。ハウス内張資材等により保温に努めます。

  

温度推移グラフ.jpg

図1:旬別気温推移(観測地:徳島,気象庁データ参照)

 

2 葉かぎ

 採光性を高め地温の上昇を図るため,整枝と葉かぎを徹底し日光が地表面に当たるよう配慮します。その際かいだ葉は地面に放置すると地温の上昇を妨げるためハウス外へ除去します。葉かぎは病害虫被害葉,下垂している古葉,大きすぎる葉等を中心に行います。一度にたくさんの葉をかぐと,草勢が低下しすすかび病など発生の原因となる場合があります。

 

3 側枝の処理

 側枝は第1花の上葉1枚を残し摘芯し,収穫後は1芽を残して切り戻します。

 着果しなかったり有効な花が着かなかった枝は早めに除去します。

 

4 ホルモン処理

 つぼみ~開花時に,トマトトーン50倍液を花に噴霧します。

 暖かい時期は1~2日おき,寒い時期は2~3日おきに噴霧します。

 

5 着果調整

 なりこむと草勢が弱るので,不良果や腋芽の整理を行って着果調節します。

 また,草勢が弱り始めたときは,やや小さめの果実で収穫し,樹勢の回復を図ります。

 

6 追肥・かん水

 低温期に有機肥料を施用するとガス害を招く場合があるので,追肥は液肥を中心に行います。

 (液肥は窒素成分量で0.7~1.0kg/10a,振り肥は窒素成分量で約3kg/10aを基準とします)

 地温の低下を避けるため,かん水は晴天日の午前中(地温が上昇する10~11時頃)に少量ずつ行います。

 

7 病害虫防除

 多湿条件が続くとすすかび病,灰色かび病等が発生しやすくなるため,水管理の適正化,日中の換気,夜間早朝の加温等によりハウス内の湿度低下を図るとともに,伝染源となりうる罹病果葉や開花後の花弁は速やかに取り除きます。

 

すすかび病_葉表.jpg

写真1:すすかび病に罹病した葉表の様子

 

すすかび病_葉裏.jpg

写真2:すすかび病に罹病した葉裏の様子

 

 上の写真2枚は同じ葉の表と裏です。ハウス内にすすかび病がかなり拡がっている時の写真です。葉表の褐変が1つでも現れたら直ちに葉裏を確認し,罹病している場合にはそっとビニール袋に入れ,ハウス外に持ち出し処理します。また病気が拡散する前に初期防除を行います。

 

 殺虫剤の使用や環境負荷の低減を目的に導入が進んでいる土着天敵「タバコカスミカメ」の活用技術は日々進化しています。詳しくは農業支援センターまで御相談ください。

 

タバコカスミカメ成虫_ゴマ上.jpg

写真3:天敵タバコカスミカメの成虫,ゴマの茎上(体長3.5~4mm程度)

 

タバコカスミカメ成虫_ナス上.jpg

写真4:天敵タバコカスミカメの成虫,ナスの葉上(体長3.5~4mm程度)

 

  

 

(参考)27年12月分 掲載アドレス

 http://www.pref.tokushima.jp/shien/docs/2015120300457/

 

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