ブロッコリー 3月の管理について

ブロッコリー 3月の管理について

2016年3月7日

1 定植

 3月上旬に露地栽培(初夏どり)の定植ができる。

 初夏どりは収穫期間が短い(3日程度)ので、収穫時の労働力に応じた栽培面積にとどめる。

 

 

2 根こぶ病対策

 冬期の低温時に発生しにくかった根こぶ病が、地温の上昇に伴い春の栽培後期に発病しやすくなる。根こぶ病発生のおそれがある既発生ほ場やアブラナ科作物連作ほ場は、定植前に対策を施しておく。

 収穫までの長期間土壌pHを矯正するために、カキ殻由来等の緩効性の石灰資材を利用する。

 

 

3 低温時発生病害防除

 降雨が多い時には病害の発生が多いので、予防に努める。

 湿度が高いと発生が多くなるので、薬液が乾きにくい夕方遅くには散布しない。

 

○苗立枯病(リゾクトニア菌によるもの)対策

 降雨後の多湿状態で発生が急激に増加するので、ほ場の排水を良くする。

 薬剤防除として、育苗期後期にリゾレックス水和剤(500倍希釈 土壌かん注処理)で予防する。

 

○菌核病対策

 定植後に活着したらすぐに、株元を重点に登録殺菌剤を散布する。(発病後の殺菌剤散布の防除効果が低いので予防する)

 畑地は水田後に比べて発病が多い。

 

○細菌による花蕾腐敗病対策

 年明け~春に収穫する作型で発生が多く、着蕾期以降の降雨で発生が多くなる。

 薬剤防除は着蕾期のごく初期に銅剤(ヨネポン,コサイドDF,Zボルドー等)を予防散布するが、薬液の汚れがひどいので収穫日近くに散布しないように注意する。
  

苗立枯病.jpg

写真1:苗立枯病発生ほ場

 

花蕾腐敗病.jpg 

写真2:花蕾腐敗病

 

 

 

4 虫害対策

○アブラムシ、コナガ、アオムシ等の発生が増えてくるので、登録殺虫剤で防除する。

○ジアミド系殺虫剤(プレバソン,フェニックス,ベリマーク,ベネビア等)に抵抗性のコナガが発生している地域があるので、薬剤選択に注意する。

 

 

5 追 肥

○遅れて肥効が現れると、異常花蕾の原因になるので、出蕾以降の遅い時期に追肥しない
○肥料が茎葉に直接触れると葉焼け等の障害の原因になるので、茎葉に付かないように地面に散布する。

○追肥後は肥効をすぐに効かせるためと、畝間除草をかねて中耕する。(株が大きいときは、畝間に肥料を散布した後に土寄せする)

 

 

6 かん水等水管理

○花蕾肥大期に乾燥が続くと死花(ブラウンビーズ)が発生するので、様子をみてかん水する。

○大雨等の湿害で根傷みすると、ホウ素欠乏症等が発生するので、排水に努める。

 

 

7 被覆資材べたがけ栽培の管理

 保温被覆資材(アイホッカ,パオパオ,フレンド等)で、べたがけ被覆して保温することにより生育を促進できる。

 

■注意事項等

○風が吹くと不織布は留め具にひっかかって破れやすい。風の強いところでは太い留め具等でしっかり端をとめ、ブロッコリーの成長に応じてとめ直す必要がある。

○薬剤散布には一度被覆をめくって散布し、再び被覆し直す必要がある。

○被覆により湿度が高くなり、菌核病が発生しやすいので適期防除する。また、保温によりアブラムシも増加しやすいので注意する。

着蕾したら、花蕾の高温障害等を避けるためにべたがけ被覆をはずす。また、気象情報に注意し、高温になりそうなときは早めに被覆をはずす。但し、3月下旬の晴天日に被覆をはずすと葉焼け症状が発生することがあるので、曇天日又は夕方に作業すること。

○春先の降雨により花蕾腐敗病の発生が多くなるので、着蕾したらすぐに銅剤(ヨネポン,コサイドDF,Zボルドー等)で予防散布する。銅剤は汚れが目立つので、使用時期に注意する。

 

べたがけ.jpg

写真3:べたがけの様子

 

 

 

 

 

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