外貨両替で儲かるって本当!?(H22.11)

実際に県消費者情報センターに寄せられた相談をご紹介します。

外貨両替で儲かるって本当!?(H22.11)

2011年3月25日

事例

<相談1>

5年前に「上場後は値上がり確実」と勧められて未公開株を購入した経験がある。最近、「あなたが持っている未公開株を買い取りたい」という電話があったが、そのためにはイラクの通貨であるディナールを購入するのが条件で、電話では「アメリカ軍がイラクから撤退すれば数十倍に値上がりするのは確実で、イラクディナールは絶対に儲かる」と勧められた。上場されない未公開株を買い取ってもらえるならと思い、100万円を振り込んでディナールを購入した。しかし、紙幣は届いたがいつまで経っても未公開株を買い取ってくれない。約束が違うので100万円を返して欲しい。

(60代 男性)

<相談2>

「スーダンポンドを持っていれば買い値の4倍の金額で買い取る」とA社から電話があった。個人向けのみに販売されており、企業であるA社では直接購入出来ないとのことだった。その数日後にB社から電話があり、スーダンポンドを購入しないかと勧められパンフレットを送ってきた。A社の話が本当ならスーダンポンドを購入してA社に売りたいが、信用できるか。

(70歳代 女性)

アドバイス

最近、高齢者や、過去に未公開株などに関する投資被害にあった人が、「儲かる」と勧誘されて外貨を購入してトラブルになったという相談が寄せられています。

相談1のように、過去に未公開株の被害にあった人に「未公開株を買い取る」と言って近付く「被害回復型」や、相談2のように複数の会社名を使い分けて投資意欲をかきたてる「劇場型」など、その手口は様々です。イラクディナールやスーダンポンドは、米ドルやユーロなどと異なり、日本の銀行では、現在取り扱いされておらず、国内で取引することは極めて困難で、換金性に乏しい通貨です。

また、業者は「将来絶対に儲かる」と言って勧誘しますが、将来における価値は不確定であり、決して鵜呑みにするべきではありません。国民生活センターによると、日本円で2千円程度の25,000ディナール紙幣を10万円程度で購入しているケースが多いようです。

いったん業者に支払った代金を取り返すことは大変困難です。事例1の相談者には期限を切って返金を求める書面を内容証明郵便で送付し、業者の対応がなければ警察に被害届けを出すよう助言しました。

また、相談2については契約前だったので、絶対に関わらないようアドバイスしました。

うまい儲け話はありません。甘い言葉に安易に飛びつかないようにしましょう。特に、過去に投資トラブルに遭った人は注意が必要です。