太陽光発電を契約する前に(H23.8)

実際に県消費者情報センターに寄せられた相談をご紹介します。

太陽光発電を契約する前に(H23.8)

2012年3月30日

事例 

相談

 5日前に、電力会社の関連会社を名乗って、太陽光発電システムを勧める電話があった。負担金もなく設置できると言うので、興味を示したら、夜になって業者が訪問してきた。よく聞いてみると、設置費用は分割払いにできるし、家庭で使って余った電気を電力会社に売れば、月々の支払い額を賄えるという話だった。今なら補助金ももらえるので、急いだ方がいいと言われ契約したが、後でよく考えてみると設置費用は分割手数料も含めて総額400万円にもなり、本当に売電収入だけで支払えるのか心配になってきた。解約したい。(50歳代 男性)

アドバイス 

 原発事故以来、電力の供給不足が心配され、節電が強く求められています。そこでクリーンで無尽蔵な風力や太陽光などの自然エネルギーが注目を集めています。 
太陽光発電システムとは屋根などに太陽光パネルを設置し、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変えるシステムのことです。昼間に電気を発電し、家庭で使って余った分は電力会社に売ることができます。しかし、太陽が見えていない時、つまり悪天候時や夜間は発電できないため、従来通り電力会社から電気を購入することになります。電気の売買は自動的に行われ、1か月単位で、電力会社から買った電気代と、電力会社に売った電気代が精算されます。

 太陽光発電システム設置については、国や自治体が補助金制度を設けており、売電については電力会社が10年間優遇価格で買い取ると定めた「太陽光発電の余剰電力買取制度」が導入されています。
 とはいえ、発電量は気象条件によって左右され、試算通りに発電できない場合もあり、売電で得られる収入は一定ではありません。太陽光発電システムの設置にかかる費用はやはり高額であり、売電収入で設置費用を賄うのは現実的には難しいと思われます。
 相談の事例は訪問販売による契約なので、契約書面を受け取ってから8日間はクーリング・オフができる旨相談者に伝え、クレジット会社と販売店に、書面で通知するように助言しました。
事例の他にも太陽光発電の訪問販売に関して「売電によって得られる収入について過剰な説明をされた」「契約を急がせる」「設備費が高額だ」「電力会社のように名乗って勧誘されたが不審」「施工途中で放置されている」「設置後雨漏りがする」といった苦情が寄せられています。
 設置する場合は、発電量、売電のシステム、補助金、設置価格等についても自分で十分に情報収集し、信頼のおける業者を選びましょう。