不安や悩みにつけこむ開運商法(H24.10)

実際に県消費者情報センターに寄せられた相談をご紹介します。

不安や悩みにつけこむ開運商法(H24.10)

2012年11月20日

事例

相談1

3日前に突然訪問してきた業者に、「息子が良縁に恵まれないのは、成仏していない先祖のせいだ。印鑑を作って、毎日願いをこめて押印すれば、結婚することが出来る」と言われ、30万円の印鑑を契約した。後になって考えてみると、おかしな話だと思うし、高額なので、契約を解除したい。(70代女性)

相談2

 雑誌の広告に載っていた開運ブレスレットを3万円で購入した。効果が感じられないので業者に苦情の電話をかけたところ、有名な霊能師に鑑定してもらえることになり、顔写真を送った。写真鑑定を受けたところ、「悪霊がついているので、運気を上げるために除霊をしなければいけない。50万円の祈祷料が必要だ」と言われたが、どうすればよいか。(30代女性)

 

アドバイス

 人は誰でも、何らかの悩みや心配ごとを抱えています。突然の不幸や大きなストレスに見舞われた時、何かにすがりたくなることもあると思います。人の弱みにつけ込んで、高額な印鑑や数珠、その他の開運グッズ、祈祷、除霊などを契約させるのが、開運商法です。

 相談1の場合は、訪問販売に該当し、契約書を受け取ってから8日以内なので、業者に書面で通知すれば、クーリング・オフ(無条件で契約を解除)することができます。 業者が、「印鑑を彫り始めたから契約の解除はできない」と言っても、契約の解除を拒否することはできません。

 相談2の場合は、雑誌を見て自ら通信販売で開運ブレスレットを購入しているので、返品できるかどうかは広告に表示された返品特約に従うことになります。返品不可と表示があれば、返品することはできません。 しかし、50万円かかると言われた祈祷サービスは、不意打ち的に勧められた電話勧誘販売に該当するので、クーリング・オフの対象になります。幸い相談者は、まだ契約していなかったので、きっぱりと断るように伝えました。

 「効果がなければ返金する」と広告に記載されていても、客観的に効果を計ること自体、難しいものがあります。事例2のように、業者に電話をかけると、話をしているうちに悩みを聞き出され、不安をあおってきたり、脅迫的なことを言われたりして、新たに高額な商品や祈祷サービスの勧誘を受ける場合もあるので、注意が必要です。

 悪質な業者は、人の不安や不幸などにつけ込んできます。不安や悩みがあっても、一人で抱え込まず、家族や身の回りの信頼できる人、公的な相談窓口などに相談しましょう。