ひとり暮らしの若者のトラブル(H25.5)

実際に県消費者情報センターに寄せられた相談をご紹介します。

ひとり暮らしの若者のトラブル(H25.5)

2013年6月2日

事例

相談1

3日前、「換気扇のお手入れの仕方を教えます」と訪問があり、「アパートの住人は皆このフィルターを使っています」と言われた。引越したばかりで管理会社から委託を受けた業者と思い、新しく換気扇フィルターを取り付けてもらって2年分の取り換え用フィルターを契約した。後で管理会社とは関係のない業者と分ったので解約したい。(20代男性)

相談2

 マンションでひとり暮らしをしている息子から、18万円もする高額な布団を昨日契約してしまったと電話があった。マンションの玄関から部屋までついて来た男性二人に布団の購入を勧められ、「要らない」と断わったところ、「それならどうして話を聞いたのか」と詰め寄られ怖かったと言う。布団は後で届く予定で、代金は業者に言われて銀行へ行き現金で払ったようだ。解約して返金してもらえるか。(50代女性・息子20代)

  

アドバイス

 この春から進学や就職などで、親元から離れてひとり暮らしを始めた方も多いと思います。社会経験が浅く、周囲の状況に疎い若者をターゲットにした悪質商法が後を絶ちません。ひとり暮らしの解放感の中で被害に遭わないよう、悪質商法の手口や対策を知っておき、注意することが必要です。

 日頃、知らない訪問者は家に入れないように気をつけていても、管理業者や宅配業者を装うなど、勧誘や販売目的を隠して巧みに近づいてくる悪質な業者もいます。相談1、相談2とも「特定商取引に関する法律」の訪問販売にあたり、いったん契約してしまっても契約書を受け取ってから8日以内であれば、無条件で解除できるクーリングオフ制度が適用されます。これは消費者が不意打ち的な勧誘を受け契約した後で、頭を冷やして考え直す機会を確保するため設けられています。

今回の相談のケースでは、2事例ともクーリングオフ期間内であったので書面で通知しました。クーリングオフをした後、相談1では、既に取り付けられていた換気扇フィルターは業者が引き取り、相談2では、支払済の代金は契約者本人の預金口座に全額返金されました。この際には商品の返送料や違約金を消費者が負担する必要はありません。

悪質業者は時代を読むのがうまく、「手を変え品を変え」心のすきにつけ込む機会を狙っています。トラブルに遭わないためには、きっぱりと断わる勇気を持つことが大切です。困った時は一人で悩まず、家族や友人、身近な人や県消費者情報センターにまずは相談しましょう。