アダルトサイト 不当請求悪質化(H27.5)

実際に県消費者情報センターに寄せられた相談をご紹介します。

アダルトサイト 不当請求悪質化(H27.5)

2015年6月9日

 スマートフォン(スマホ)やタブレットの急速な普及により、アダルト情報サイトに関する相談が深刻化しています。「無料動画とうたっていながら高額請求された」「タップした途端に登録完了画面が現れて消えない」などの相談が相次ぎ、最近では手口が悪質になってきています。
 国民生活センターによると、アダルトサイトに関する平成26年度の相談件数は10万件を超え、過去最多を記録し、消費者情報センターでも過去2番目に多い353件の相談が寄せられました。ある60代男性はスマホでアダルト動画をタップしたところ、32万円を請求する画面が出て消えなくなりました。また、50代男性は無料サイトに登録した途端、請求画面が現れました。
 サイト内をタップして進めていくと登録完了が表示され、高額な利用料を請求される「ワンクリック請求」。インターネットサイトでは、利用者の購入意思や利用料金を分かりやすく表示することが、「電子消費者契約法」で定められています。適切な表示がない場合は契約が成立しているとはいえず、支払い義務はありません。
 消費者情報センターでは、アダルトサイトに関する相談件数が、平成22年度に300件を超え、以後高止まりしています。平成23年度は過去最多の355件ですが、平成26年度とは僅差で相談件数に大きな変化は見られません。一方、実際に金銭を支払ってしまった人を示す「既払い件数」は、平成23年度の5件から平成26年度には10件と倍増しています。利用者からメールや電話をするように誘導して個人情報を取得し、支払いを強く迫る悪質な手口が増えています。
 30代男性の事例では、インターネット通信可能な携帯型音響映像機器でアダルトサイトをタップした途端、登録完了画面が表示されました。退会メールを送信したところ、サイトからは「退会できない」との返信がありました。別の20代男性は、無料をうたった動画サイトに携帯電話番号を登録。退会しようとすると、20万円を請求する電話があり、「裁判を起こす」「会社へ行く」などと支払いを迫られました。
 サイト内の目に付きやすい場所に、問合せ先として電話番号やメールアドレスが表示されていますが、気が動転して連絡すると電話番号やメールアドレス等の個人情報を知られてしまいます。すぐに電話をかけたりメールを送ったりすることができるスマホの利用時は、特に注意が必要です。
 相談者は10代~50代男性が中心ですが、スマホやタブレットの利用者の拡大に伴い、性別年代を問わず相談者の層も広がっています。平成26年度の相談者に占める女性の割合は29.8%(平成21年度25.6%)、60歳以上は17.9%(平成21年度6.6%)と、共に増加傾向にあります。
 怪しいサイトを見分けるにはどうしたらよいでしょうか。利用規約が画面をスクロールした先に小さくある分かりにくいもの、取消しや確認用画面がない場合等は警戒が必要です。また、「18歳以上ですか」などの年齢確認は、アダルトサイトへ進む前提ともいえます。別のサイトから、知らずにアダルトサイトへ誘導されるケースもあり、年齢確認表示には注意が必要です。
 お金を支払ってしまうと取り戻すことは困難であり、また不当な請求が続く恐れもあります。アダルトサイトで不当な請求をされても、無視しましょう。また、個人情報は絶対に伝えないようにしましょう。不安に思ったときは、消費者情報センターに御相談ください。